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【高校生向け】もしもいじめなどで学校に行けなくなったら検討したいこと

不登校の勉強

近年、防犯対策などとしてスマートフォンを小学校低学年から持つような時代となってきています。大変便利な反面、各種ソーシャルネットワーキングサービスを通じたいじめなど、リアルの関係よりもネット空間における人間関係が複雑化しやすい難点があげられるでしょう。

不登校で検討したいこと

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)

積極的におすすめするわけではありませんが、いじめや心の病などで学校にどうしても登校できなくなったときに検討したいのが高等学校卒業程度認定試験(旧・大学入学資格検定。通称:大検)です。

毎年2回にわたって行われる試験で、試験年度の終わりまでに満16歳以上を迎える人であれば、高校に在学中でも受験することができます。

試験科目

試験科目は、「国語」、「数学」、「英語」、「世界史A、Bから1つ」、「日本史A、B、地理A、Bから1つ」、「現在社会」1教科もしくは「倫理」「政治・経済」の2教科セット、「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎のうち3教科」もしくは「科学と人間生活」と「先ほどの理科科目4種類から1つ」です。

よって、8~11教科を受験することになります。

合格ライン

合格ラインは公開されていませんが40点程度ではないかと言われています。試験対策テキストや問題集も書店やネットショッピングで販売されているため、独学もしくは誰かに教われる環境があれば合格が可能です。

問われるレベルも高校3年生程度までの全範囲が出題範囲となっているわけではなく、おおむね中学レベルから高校1年生レベルといった印象でした。

毎年、8月と11月に試験が行われ、試験日の4か月ほど前から試験案内や出願受付が開始されるようになっています。

受験後1か月程度で合否もわかるようになっています。
合格した場合には、A(100点~80点)、B(79点~60点)、C(59点以下)という評価がなされます。

資格所得のメリット

18歳以上となれば、その資格を用いて大学受験することだってできます。
もちろん、学校に通学して無事に卒業できれば1番ですが、近年ではいじめを苦に命の問題にまで発展するケースも報道されるようになってきています。

学校への復帰をめざしながらも独学などで高等学校卒業程度認定試験や大学受験の勉強を進めて万が一のリスクを分散しておくという有意義な時間の過ごし方もあります。

苦しい時期は永遠に続くわけではありません。
大学生活で人間関係が(場合によっては生活環境も)大きく変わることでリセットされ、再出発できるようにもなりえます。

大学においても高額な授業料が必要な有名私立大学においても通信教育課程も用意されています。(慶應義塾大学)

今の苦しい時期が人生のすべてだとは思わずに、自分の優位性(勉強のほか、プログラミングやCGイラスト、音楽など)を自己分析して仕事に結びつきそうなものと並行して行うのもよいでしょう。

ブランドネームなどにこだわらずにご自身のペースにあった進学先をめざして前向きに歩み始められるよう、本記事が少しでもあなたの希望に変わってくれたらそれ以上の喜びはありません。