映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」は2018年5月18日に劇場公開されて、現在プライムビデオで配信中のパニックエンターテイメントです。 元になっているのはアーケードゲーム「RAMPAGE」で、ブラッド・ペイトン監督によって実写化されました。
あらすじ紹介
シカゴに本社を置くエナジー社は、宇宙ステーション内で生物実験を繰り返していました。ある時実験用のネズミが暴走し始めて研究所が宇宙空間で爆破事故を起こしてしまい、遺伝子組換えサンプルが次々と地球上へと落下していきます。落下物の影響を受けたワニやゴリラたちは次々と巨大化していき、街中を破壊し被害は止まりません。遺伝子研究のプロフェッショナルであるケイトと力を合わせてゴリラのジョージを救うために奔走していくのは、かつては特殊部隊に所属していて霊長類の研究家でもあるデイビスです。その一方ではエナジー社のクレア・ワイデンとブレット・ワイデン姉弟は、ジョージの体内に残されたサンプルを回収するために罠を仕掛けていくのでした。
キャスト紹介
主人公・デイビスを演じている、ドウェイン・ジョンソンの鍛え上げられた肉体美と精悍な表情が見どころです。 歴史スペクタクル「ヘラクレス」では、神をも恐れぬ大暴れを繰り広げています。「ワイルド・スピード」シリーズで披露する華麗なアクションシーンや、 仲間たちとの絆には胸が熱くなりました。 本作品の中でも元特殊部隊員にして霊長類学者というあり得ないキャラクター設定を、すんなりと受け入れているところに感心させられますね。 厳つい顔と身体つきに似合わない、 繊細な手話を駆使することによってゴリラと心を通わせていく場面にも注目して下さい。
感想
荒唐無稽なストーリー展開の中にも、 遺伝子技術やバイオテクノロジーを始めとする最先端の技術に潜んでいる危険性への鋭いメッセージが込められていました。 人間のエゴによって振り回されてしまう、 動物たちの生命の尊厳についても考えさせられます。 全編を通して悪役に徹するワイデン姉弟にも、不思議な愛着が湧いてきて憎めません。いざというときに無能ぶりをさらけ出してしまう巨大企業の面々と、ユーモアと知性を忘れることなく未知の恐怖へと立ち向かていく主人公たちとのコントラストが鮮やかです。中盤戦の山場となる絶体絶命の飛行機からの脱出シーンや、 戦車に乗り込んでグレネードランチャーを豪快に発射するラストの一騎討ちが圧巻でした。
まとめ
チェーンガンにロケットからミサイルまで、 随所に搭載されている武器にもこだわりがありました。 特撮ムービーや怪獣フィギュアに造詣が深い方たちばかりではなく、ミリタリーアクションが好きな皆さんも是非観てください。